国際線CAに聞いてみた、幸せのレイアウト術

vol.1

インテリアは家族の表現。
人生は「幸せのレイアウト」を探す旅。


こんにちは、大塚家具の原田ひとみです。私たち大塚家具は、現在、企業スローガンとして「幸せをレイアウトしよう」を掲げています。
そこには、インテリアを通じて“お客様と一緒に幸せを作っていきたい”という弊社の思いが込められています。

インテリアには、人の暮らしを変えるだけではなく、思考や行動にも影響を与えるチカラがあると私達は考えています。ファッションと同じく、インテリアも自分を表現するものです。そして、自分らしいライフスタイルを送るためには、自分らしいインテリアが必要です。大塚家具の企業スローガン「幸せをレイアウトしよう」は、インテリアを起点にした“お客様それぞれに合った幸せのカタチ”をご提案していきたいというものなのです。

本連載では、ヨーロッパと日本を行き来する国際線のキャビンアテンダントの方から、ヨーロッパの人々の日常生活やインテリア事情など、さまざまなお話を伺っていきます。

職業柄、キャビンアテンダントの方々は、世界各国のインテリアだけでなく、衣食住にも精通しています。忙しい生活の中でも自分らしいライフスタイルを選択し、実践しているその生き方はまさに、「幸せのレイアウト」を体現している方々でもあります。

第1回の今回は、フランスの航空会社に勤務し、日本とフランスの両方で生活をおくる片山裕子さんから、日本とフランスにおける、インテリアの捉え方の違いや“インテリアと幸せの関係性”などについて伺いました。

  • 生活も、部屋のレイアウトも「健康と睡眠」を重視!
  • 家族を大切にすると、自然とインテリアも大切にしたくなる!
  • 「3色でまとめるルール」を知れば、インテリア選びの際に色で悩まない!
  • 自分らしさを知れば、テーブルコーディネートももっと楽しくなる!
  • 自分らしい「幸せのレイアウト」を探そう!

Lesson.1

生活も、部屋のレイアウトも、「健康と睡眠」を重視!

原田 片山さんは、どれくらいの頻度で日本とフランスを行き来するのですか?またキャビンアテンダントとして日々の生活において、大切にしていることは何ですか?

片山 私は生活の拠点を日本に置き、月に2〜3往復くらい、日本とフランスを行き来しています。ただ、日本とフランスでは時差もありますし、仕事柄、どうしても生活が不規則になりやすいんです。それもあって、キャビンアテンダントとしては、質のいい睡眠を取ることを心掛けています。

原田 睡眠は大切ですよね。

片山 ええ、会社の研修でも眠りについて学ぶプログラムがあるほど、キャビンアテンダントにとって睡眠は非常に重要なものです。徹夜状態で勤務することもありますし、絶対におろそかにはできないですね。つまり、体調管理も私たちにとっては、仕事のひとつなんです。日々、「健康と睡眠」を意識していることもあり、自然と、フランスの部屋のインテリアは、ベッド中心のレイアウトになっています。

Lesson.2

家族を大切にすると、自然とインテリアも大切にしたくなる!

原田さん

原田そんな片山さんは仕事柄、フランスの文化に触れる機会も多いと思います。インテリアへの考え方も、日本とフランスでは、やはり違いますか?

片山 はい。フランスの方は、部屋のレイアウトや内装に対して、みなさん明確なイメージを持っている印象があります。日本だと、そういう方は少ないのではないでしょうか。やはり、“ぼんやり”としたイメージを抱いてらっしゃる方が多い気がします。

原田 そうですね。ここ十数年で、日本人のインテリアに対するこだわりや欲求は、強くなってきていると感じますが、海外に比べると、日本はまだまだ衣食住の「住」の分野では遅れています。

片山 その違いを生んでいるのは、ライフスタイルも関係している気がします。フランスの方は、家族との時間を何よりも大切にします。
ですから自然と、居心地のいい家を求めるのでしょうし、人を招く機会も多いですから、インテリアへのこだわりも生まれてくるのだと思います。つまり、フランスでは、インテリアにこだわるのが当たり前になっている空気があるんです。なぜなら、フランスにおけるインテリアは、 “家族の表現”といっても過言ではないからです。だからファッションよりも、インテリアにお金をかけている方も多くいるんですよ。

Lesson.3

「3色でまとめるルール」を知れば、
インテリア選びの際に色で悩まない!

片山さん

原田 インテリアが家族の表現、というのは素敵なお話ですね。

片山 そうですね。それに、日本だとインテリアはすべて購入するイメージですが、フランスでは物によっては自作するケースもあるんです。フランスの方は、日曜大工が好きな男性が多いんです。週末の予定を訊ねてみたら、「作っているものがあるから、その続きをするよ」なんて話もよく聞きます。

原田 それは面白いですね。自分で作るということは、自分で色も決めるわけですが、色彩感覚に対しても自信を持っている方が多いということなのでしょうか?

片山 自信というよりも、フランスには「3色でまとめる」という原則があるんです。それはインテリアだけでなく、ファッションでも何でもです。これは、フランスでは誰かから学ぶというわけではないんです。文化として根付いている習慣なので、自然と身に付くみたいですね。たとえばファッションでも、4色以上を使っていれば、「色が多いわよ」と注意されるのが普通ですから。

原田 そうなのですね。日本でも、「インテリアは3色でまとめましょう」という基本ルールはあるのですが、これを実践できている方は、実はあまり多くありません。

片山 フランスでは子どもの頃から習うことですが、日本だとそうしたことを習う機会も少ないですから、仕方ない部分もあるような気がします。ただ、自分の中で3色を決めてしまえば、色選びで悩むこともないですし、インテリア選びも、非常に楽になります。ちなみに私は、白とベージュの2色をメインにしています。3色目はあえて決めず、たとえばスーツケースであったり、生活をしていると自然と加わってしまう色がありますので、それを意識的に余白として残すことで、インテリアの差し色にしているんです。

原田 さすがですね。3色にまとめるというルールを知っていれば、お花や絵画、インテリアアクセサリーを選ぶ時にも迷いにくいですよね。

Lesson.4

自分らしさを知れば、
テーブルコーディネートももっと楽しくなる!

片山さんと原田さん

片山 フランスの方はインテリアの作り方も上手ですけど、同じくらいテーブルコーディネートも上手いんですよ。

原田 こだわっている感じがあるということですか?

片山 というよりも、葉っぱや花を添えたり、お金をかけることなく、季節感を演出することに長けていますね。これはきっと、しっかりと自分の好みを認識しているからこそ、そうしたアイデアが自然と出てくるのだと思います。それに比べると、日本人はどうしても型にはまり過ぎてしまって、自分の好き嫌いよりも、トレンドを追いかけてしまう傾向がありますよね。

原田 自分はいいと思っても、他人に受け入れられるか不安になってしまう、という方はいらっしゃるかもしれません。

片山 本当は、他人の目を気にする必要なんてないはずですよね。まずは、自分は何色が好きで、どんなスタイルが好きなのか、それを知るだけでも、家具選びやテーブルコーディネートはずっと楽しくなります。その過程にはきっと、知る喜びもあるでしょうし、自然と自分の感覚に自信が持てるようにもなるのではないでしょうか。

原田 その通りですね。

Lesson.5

自分らしい「幸せのレイアウト」を探そう!

片山さんと原田さん

原田 フランスの方と接する中で、いちばん驚いたことは何ですか?

片山 さきほども少しお話ししましたが、やはり“何よりも家族を大切にする”という点ですね。その意識は非常に高く、家で夜ゆっくり過ごすことに、全身全霊を注いでいるような雰囲気なんです。つまり、家族と過ごす時間を作るために、早く仕事を終わらせようと、フランスの方はしているんです。フランスと日本の違い、という点では、これはかなり大きいと思います。

原田 確かに日本では、夜遅くまで仕事をしている方も多いですよね。

片山 はい。だからよく、「日本人は何のために働いているの?」と聞かれます。彼らは家族中心のライフスタイルなのですから、そう思うのも当然ですよね。大切な人との時間を大切にする。当たり前のはずなのに、日本ではなかなかそのライフスタイルを実現できないというのは、非常に残念だと思います。

原田 そうですね。仕事熱心なのはいいことだと思いますが、生きるために仕事をしているのか、仕事のために生きているのかが、わからないなんていうのは、悲しいですね。

片山 ライフスタイルが変われば、インテリアも変わります。お子さんが生まれれば、子ども部屋ができるように、生活とインテリアは非常に密接な関係があります。だから私たちは誰もが、それぞれの“幸せなレイアウト”について、考えるべきだと思うんです。それに人生というのは、“幸せなレイアウト”を探す旅じゃないですか。

原田 ええ、その通りです。

片山 だからライフスタイルも含めて、自分にとって何が幸せなのか、多くの方に考えてみて欲しいなと思います。これもフランスという異文化に触れたからこそ、感じたことではありますが、人の数だけ“幸せのレイアウト”があるはずですから、ぜひ自分らしいカタチを模索してみて欲しいですね。

原田 素晴らしいお考えだと思います。私たちも、お客様それぞれの幸せのカタチをレイアウトするお手伝いを今後も続けていきます。今日は本当にありがとうございました。

片山 こちらこそ、ありがとうございました。

Guest

  片山裕子

Profile

片山裕子(かたやま・ゆうこ)

大学卒業後、ジュエリー会社に勤務。その後、大学時代のフランス留学経験を活かし、現在も勤務するフランスの航空会社にキャビンアテンダントとして転職。仕事柄、フランスに訪れる機会が多く、フランスの文化やインテリアへの造詣も深い。また、旅とワインが好きで、ソムリエの資格も持っている。

Interviewer

 

Profile

株式会社大塚家具
原田ひとみ(はらだ・ひとみ)
インテリアコーディネーター / IDCインテリアスタイリスト

ショールームでのコンサルティング営業を経て、 社員の研修・教育に関する業務に携わる。
現在は営業企画部にてマーケティング、営業企画などを担当。

 

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