国際線CAに聞いてみた、幸せのレイアウト術

vol.2

CAのキレイの秘訣〜生活習慣編〜
「良質な睡眠のために必要なこととは?」


こんにちは、大塚家具の小川美絵です。私たち大塚家具は現在、「幸せをレイアウトしよう」を企業スローガンとして掲げています。
キャビンアテンダントの方は世界各国のインテリアはもちろん、衣食住にも精通し、その中で自分らしいライフスタイルを選択し、実践しています。
その生き方はまさに、「幸せのレイアウト」を体現していると言えます。そんなキャビンアテンダントの方から、さまざまなお話を伺っていく本連載。

第2回の今回は、オランダの航空会社に勤務し、日本とオランダの両方で生活をおくる木村友香さんに、「良質な睡眠を取るための、工夫やこだわり」について伺いました。

  • オランダ人がカーテンを閉めないのは、インテリアへの自信の現れ!
  • CAはまず「眠ることの大切さ」から教わる!
  • 良質な睡眠を意識することで、健康への意識も向上!
  • 安眠のためにはマットレス選びも重要!

Lesson.1

オランダ人がカーテンを閉めないのは、インテリアへの自信の現れ!

オランダ人がカーテンを閉めないのは、インテリアへの自信の現れ!

小川 木村さんは、どれくらいの頻度で日本とオランダを行き来するのですか? また、なぜキャビンアテンダントになろうと考えたのですか?

木村 生活の拠点は日本に置き、月に2〜3往復くらい、日本とオランダを行き来しています。CAになろうと思ったのは、私自身がもともと北京で幼少期を過ごしたこともあり、「国際的な仕事がしたい」と考えていたからです。その中で、CAという仕事に出会いました。

小川 オランダの滞在中はどのように過ごされているのですか?

木村 オランダ(アムステルダム)にいる間は、旅行に出掛けることが多いですね。ヨーロッパは地続きなので、近くの国に気軽に行けるのが魅力です。また、イタリア人の先生から声楽を習ったりもしていますよ。

小川 休みの日も、とてもアクティブに過ごされているのですね。木村さんは日本とオランダ、両国の文化にお詳しいと思うのですが、インテリアへの考え方は、どのような違いがありますか?

木村 オランダでは、カーテンを閉めている家が少ないんです。街を歩くと、リビングが丸見えの家が多いことに気付くと思います。オランダの人は、お金の使い方も「服やバッグを買う」のではなく、「壁を塗る、家具を買う」という人が多数を占めます。休日も、リビングの壁を塗ったりと、お金だけでなく時間も“家”に注ぎます。私はこれを、「個性の表現のひとつ」と捉えています。つまり、家の中が見えてしまっている、というよりも、見せても構わないのだと思うんです。オランダの人は「自分の家に自信がある」んですね。こだわっているのだから、隠す必要もない。自然とそういう発想になるのかもしれません。私の友人の家には室内にブランコがあったり、とても自由にインテリアを楽しんでいるのも特徴のひとつです。

小川 カーテンを閉めないというのは大変驚きです!道を歩く人に見せてもいいと思えるほど、インテリアにこだわっていらっしゃる方が多いということですね。

木村 はい。さらにもうひとつ、日本人よりも家にいる時間が長いことも「家にこだわる」理由になっているように思います。ホームパーティーも多く、家に人が集まってサッカー観戦をしたりと、日本人が居酒屋に行くような感覚でホームパーティーが開かれている印象があります。

小川 文化の違いがインテリアへの考え方の違いを生んでいるんですね。

木村 そうですね。

Lesson.2

CAはまず「眠ることの大切さ」から教わる!

木村さんと小川さん

小川キャビンアテンダントとして重視していることは何ですか?

木村 いちばんは睡眠ですね。会社の訓練においても、睡眠がいかに大切で、いかに睡眠を確保していくかを学びます。このトピックは訓練でも毎年取り上げられ議論されるほど重要です。会社ではまず、「眠ることの大切さ」から教わるんです。

十分な睡眠を取ることに私たちCAがこだわるのは、CAの最大の使命は、緊急時の対応にあるからです。サービスも大切ですが、もっとも重要なのは、非常時にしっかりと対応できることです。だから休むことも非常に重要視されています。パフォーマンスを発揮できない日は、自己申告で休むことも推奨されているほどです。

小川 キャビンアテンダントはつねに、プロとして徹底した体調管理が求められるのですね。

木村 はい。例えば、良質な睡眠を取るために、CAが宿泊するホテルも会社で決められた条件が付けられています。「一定以上の広さがあること」「遮光カーテンがあること」「外の騒音がしない部屋であること」など、いくつか条件があるのですが、これはつまり、クルーの睡眠の確保のためにはコストは惜しまない、という会社の姿勢でもありますし、やはりそれほどCAにとって睡眠は重要なものなのです。

小川 睡眠の質が仕事の質を上げることにつながるということを会社全体として実行されているんですね。ちなみに、理想の寝室の広さは8帖以上と言われています。寝ている時間は一日の1/3と言われるほど長いのですが、日本の場合どうしても寝室よりリビングに広さを求めてしまうため十分な広さを確保できないことが多いかもしれません。

木村 たしかに日本で8帖以上の寝室を確保する、というのは、都心だと特に、難しいかもしれませんね。とはいえ、安眠するために工夫することはできるはずです。私は加湿も兼ねて、アロマ入りの加湿器を使用しているんですが、リラックスできる香りの中で眠ることも良質な睡眠につながります。また間接照明を使って、寝るときに照明を切り替えることも大切です。明るさの調整はオランダにいるときの方が重要になります。なぜなら、オランダは季節によって夜10時でも明るいことがあるからです。その際には遮光カーテンで光を遮り、眠りやすい環境作りをしています。

小川 ちょっとした工夫で、眠りの質を上げることができますね。睡眠の他にも、キャビンアテンダントにとって大切なものはありますか?

木村 CAとして必要なのは、「睡眠・食事・運動」の3つです。良質な睡眠のためには食事も重要ですし、運動も大切になってきます。日光を浴びて、さらに運動もすれば、時差ボケも軽減されます。ですから休日は、ジムによく行きます。またフライト中はビタミンが破壊されやすいので、ビタミン剤もよく飲みますね。フライト中には仮眠を必ず取るのですが、その際は「耳栓(騒音対策)・湯たんぽ(冷え予防)・マスク(乾燥対策)」は必需品です。これがないと困る、というほどに3つは大切なグッズです。

小川 機内という特殊な環境ですから、安眠には工夫が必要ですよね。実は人間には、「眠りのスイッチ」があるんです。ですから、眠る前の習慣を持つことは非常にいいことなんです。たとえば、部屋着のまま眠るのではなく、「ちゃんとパジャマに着替える」という習慣を持つだけでも睡眠の質が向上すると言われています。

木村 それは知りませんでした。勉強になります。

Lesson.3

良質な睡眠を意識することで、健康への意識も向上!

木村さん

小川 お忙しい日々を送られていると思いますが、仕事中に気をつけていることはありますか?

木村 フライト時は十数時間、機内でお客様のサポートをします。機内はとても乾燥していますから、保湿対策は意識していますね。そのために水を飲むことを心掛けています。クルーはフライトのたびに、2リットルの水を渡されるのですが、「これをフライト中に飲み切ろう」と同僚間でルールを定めています。やはり人間の身体は約70%が水で構成されていますから、水分を取ることは非常に重要なことです。さらに、しっかりと水を飲む、これだけで疲れの取れ方がぜんぜん違うんです。そうした影響もあって、自然と日頃から水を多く飲む習慣がついています。

小川 確かに、水は健康や美容にいいだけでなく、眠る前にコップ一杯の水を飲むだけで眠りの質を向上させる効果があります。

木村 そうなんですね。良質な睡眠のためには、日光を浴びることも大切です。オランダ(アムステルダム)に滞在中は、「日光を浴びなさい」と教官から言われています。これは日光を浴びることで、別名“幸せホルモン”とも呼ばれる「セロトニン」が分泌されるからです。セロトニンが不足すると、不眠症になってしまったり、心身が不安定になってしまうこともあります。私の場合は、オランダ滞在時は朝5時には起床し、日光を浴び、玉子や赤身の肉を食べ、たんぱく質を摂取するように心掛けています。たんぱく質は、セロトニンの分泌を助け、睡眠に影響を与える栄養素です。プロテインも利用して、たんぱく質は普段から多く取るように意識していますね。

小川 CAとしてプロ意識を持つことで、自然と、睡眠だけでなく、食事への意識も高まるのですね。

木村 そうですね。仕事をしていく中で、自然と健康への意識は高まりますね。

Lesson.4

安眠のためにはマットレス選びも重要!

小川さんと木村さん

小川 インタビューの前に「レガリア」のマットレスを見ていただきましたが、眠りとマットレスの関係についてはどうお考えですか?

木村 あのマットレスは素晴らしいですね。包み込まれるような感覚があり、身体も非常に楽でした。CAは仕事柄、腰を痛めやすいので、マットレス選びもとても重要です。やわらかすぎると腰に悪いですし、その点「レガリア」は身体全体を支えられている印象があり、CAだけでなく、多くの人にとって安眠につながるマットレスだと感じました。決して社交辞令ではなく、良質な睡眠のために購入を検討したいと思いました。

小川 ありがとうございます。マットレス選びの際は、実際に横になっていただき、体型との相性を確認していただいています。理想的なマットレスは、実は人によって異なります。あと、枕はマットレスに合わせてお選びいただくことをお勧めします。枕とマットレスは本来セットで効果を発揮するものです。

木村 そうなんですね。睡眠は誰にとっても大切なものですから、この機会に多くの方に、睡眠について考えてもらえたら、とてもうれしいです。

小川 そうですね。ぜひ多くの方に「良い睡眠」で「良いパフォーマンス」ができるようになってほしいですね。本日は、本当にありがとうございました。

木村 こちらこそ、ありがとうございました。

Guest

  木村友香(きむら・ゆか)

Profile

木村友香(きむら・ゆか)

大学卒業後、日本企業を経てオランダの航空会社に既卒入社。日本人客室乗務員として現在7年目。中国・北京に5年半在住経験があり、英語と中国語を話す。趣味は旅と食べ歩き。ステイ中はヨーロッパ近郊の街を訪れたり、イタリア人講師の元で声楽を習うなどアクティブに過ごしている。

Interviewer

 

Profile

株式会社大塚家具
小川美絵(おがわ・みえ)
IDCインテリアスタイリスト

ショールームでのコンサルティング営業を経て、商品の企画開発、販売促進などに携わる。
現在は営業企画部にてマーケティング、営業企画などを担当。

 

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