目次
- 1 寝心地の良し悪しはマットレスの「中身」で決まります!
- 1.1 スプリング=マットレスの骨組み
- 1.2 クッション層=やさしい寝心地を生み出す
- 1.3 キルト層=肌に一番近く、寝心地を左右する部分
- 2 マットレス選びのチェックポイント
- 2.1 「理想の寝姿勢=立ち姿」を意識して試す
- 2.2 マットレスが体に掛かる圧を上手に分散してくれるか確認する
- 2.3 マットレスによって最適なまくらは異なります
- 3 【図解付き】高級マットレスを大分析
- 3.1 「ザ・グランレガリア」(REGALIA / レガリア)
- 3.2 「SL-CL6000」(Slumberland / スランバーランド)
- 3.3 「ラピスラズリ2」(Sealy / シーリー)
- 4 マットレスの次はベッドフレームの選び方について
- 5 高級ベッドフレームを大分析
- 5.1 「ニューヨーク 552」(Serta / サータ)
- 5.2 「 モアレス MLBD-WN」(MASTERWAL / マスターウォール)
- 5.3 「IQ モンテカルロ」(FranceBed / フランスベッド)
- 6 高級ベッドを生み出す有名マットレスブランド
- 6.1 シモンズ
- 6.2 シーリー
- 6.3 サータ
- 6.4 フランスベッド
- 6.5 スランバーランド
- 6.6 レガリア
- 6.7 パラマウントベッド
寝心地の良し悪しはマットレスの「中身」で決まります!
睡眠の質を上げる良質なマットレスは、スプリング、クッション層、キルト層の組み合わせによって決まります。なので、「この部品・素材を使用しているから良いマットレスだ。」などと一部分だけ見て断言することはできません。総合的に品質の優れたマットレスを選ぶことが重要です。
それぞれの部位ごとに、主要な素材は以下の通りです。
スプリング=マットレスの骨組み
スプリング(バネ)は体重を支え、体圧を分散させる重要な部分です。 睡眠中の身体の動きに伴う揺れや振動を吸収し抑えます。スプリングは大きく分けて以下の4種類があります。
ボンネルコイル
ボンネルコイルは、独立したバネを鋼線で連結したスプリングです。体を「面」で支えるのが特徴で、横たわると全体が沈みます。寝心地は少々硬めです。らせん状に巻いたコイルを連結させたもので、一般的なコイルタイプとも言えます。ほど良い弾力があり、通気性に優れています。
ポケットコイル
ポケットコイルは、1つ1つのスプリングを小さな袋に入れて、マットレス全体に敷き詰めたマットレスです。スプリングが1つひとつ独立しているので、体を複数の点で支えることにより体にかかる圧力を分散します。
個々のスプリングが不織布で包まれているためやや通気性に劣ります。寝返りを打っても振動が伝わりづらく、安定感のある寝心地が得られます。
高密度連続コイル
一本の鋼線でコイルを編み続けているので、マットレスへの負荷が1点に荷重が集中せず分散されるので、安定感と耐久性が高く、振動吸収力と復元力が高いのが特徴です。
ノンコイル
スプリングを一切使っていないタイプです。金属部分がないため、リサイクルの分別が簡単なうえ、コイルマットレスと比べて軽量なので、女性やご高齢の方に好まれます。鋼線のスプリングの代わりに体圧分散性に優れた素材を採用しているので、寝心地には問題ありません。
クッション層=やさしい寝心地を生み出す
身体の凹凸に合わせてしっかり支え、体圧を均一に分散させます。クッション層が充実することで身体にやさしい快適な寝心地を作り出します。素材はウレタンフォームやラテックスフォームが一般的。中でも、高反発ウレタンと低反発ウレタンは、それぞれの素材の特徴により、用途が使い分けられています。
高反発ウレタン
押し返す力の強い高反発ウレタンはかための寝心地が特徴です。低反発ウレタンに比べ寝返りがしやすく耐久性も確保されています。
低反発ウレタン
高反発ウレタンと比較すると、低反発ウレタンは押し返す力が弱くやわらかい寝心地です。自然と体にフィットする質感が魅力。一方で、体重がかかると反発しにくいため寝返りは打ちづらい印象です。
キルト層=肌に一番近く、寝心地を左右する部分
肌に一番近い層。身体の曲線に合わせてフィットし、毛細血管への圧迫を防ぎ、なおかつ吸湿性・放湿性・通気性の高い素材であることが求められます。
マットレス選びのチェックポイント
「理想の寝姿勢=立ち姿」を意識して試す
立っているときは、頭部・頚椎・胸椎・腰椎・骨盤が重力の方向に重なり合い、バランスが保たれています。このときの身体は理想的なS字ライン。
そのS字ラインを寝姿勢のときも自然な状態で保ってくれるマットレスが理想的です。
硬すぎて寝たときに身体の凸部が圧迫され居心地悪く感じたり、逆に柔らかすぎて腰が沈んだりすると、S字ラインが崩れ身体にストレスがかかってしまいます。
体型や体重によって身体の沈み込み具合は異なります。適切なサポート力で理想の寝姿勢を保ってくれるマットレスを探しましょう。
マットレスが体に掛かる圧を上手に分散してくれるか確認する
体圧分散とは、身体にかかる圧力を部分的にではなく、全身に均等に分散していくこと。つまり凸部にかかる負担を軽減するということです。寝返りの回数が多い人や、長時間寝たのにもかかわらず身体の疲れが取れていないと感じる人は、体圧分散が上手にできていない可能性があります。
しっかりと身体を支えることのできるサポート力と、体重を均等に分散する力を兼ね備えたマットレスを選ぶことが重要です。
マットレスによって最適なまくらは異なります
マットレス同様にたくさんの種類があるまくら。専門店もでき、身体に合わせて計測してつくってくれるタイプなども良く見かけるようになりました。
まくらはマットレスだけではサポートできない頭と頚椎を支え、寝姿勢をより理想的な状態にするためにとても重要です。そのため、マットレスとの相性は非常に大切。たとえ同じマットレスであったとしても、体型や体重によってマットレスの沈み込み具合が異なれば、相性のいいまくらも必然的に変わります。
ベストな寝心地を手に入れるために、まくらはマットレスと一緒に選びましょう。
【図解付き】高級マットレスを大分析
「ザ・グランレガリア」(REGALIA / レガリア)
米国キングスダウン社と大塚家具が共同開発したマットレスブランド『レガリア』の最高峰マットレス「ザ・グランレガリア」をご紹介いたします。
このマットレスには最新技術を駆使した特徴の異なるコイルが4種類も装備されています。また、 経験を培った職人による縫製は耐久性を高めながらも、ふんわりと身体が包み込まれるような快適なフィット感を味わうことができます。まさに究極の『マットレス』 と言っても過言ではありません。
マットレスの内部には、「グラファイトラテックス」という新素材を採用しています。この素材は熱伝導率が高く、マットレスにこもる熱を下げて睡眠環境を快適に整える効果があります。
スプリングには、3.5インチのポケットコイルだけでなく、体圧分散性と衝撃吸収力に優れた「DNAコイル」、柔軟さと反発力を合わせ持つ「マイクロコイル」などの数種類のコイルを使用しています。
また、マットレスの中央、腰部にあたる部分は、スプリングの線径を太く強化することで、腰の落ち込みを防ぎ、自然な背姿勢をキープしながらぐっすり眠れる工夫がされています。
マットレスの側面はぐるっと一周、高密度のウレタンで囲っています。「フルボディサラウンド」と言うこの構造によって、マットレスの端の落ち込みや型崩れを軽減してくれます。
『理想の眠り』を追求して100年以上4>
「レガリア」シリーズを製造しているキングスダウン社は1904年の創業以来『Sleep to Live 生きるために寝る』という理念のもと、理想の眠りを追求し続けています。自社内の研究機関では、常に新しい技術や素材を取入れ睡眠に関する研究や検証を行っています。100年以上かけて培ってきた独自のノウハウの蓄積により高級マットレスメーカーとしての地位を確立しています。その実績と功績は世界でも高く評価され全米家具業界において最も名誉な「アワード オブ エクセレンス」を マットレスメーカーとして初めて受賞しています。
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1,680,000円(税込)~
側生地:ポリエステル100%(サニタイズ加工)
詰め物:ポリエステル、ウレタンフォーム、、0.75インチマイクロコイル、2.4インチマイクロコイル
スプリング:3.5インチポケットコイル、DNAコイル
※掲載商品の価格、仕様、色などは、予告なく変更または販売中止となる場合がございます。
「SL-CL6000」(Slumberland / スランバーランド)
1919年に英国で創業したスランバーランドの最高峰シリーズ、クラシックスイート「SL-CL6000」。スプリングを2層3段(独立型)に重ねた最上位モデルです。
英国で育った羊の毛だけを使った貴重なブリティッシュ・ウールをはじめ、充実した詰め物で身体の凹凸や睡眠中の動きもやさしく包み込みます。
一本の鋼線を緻密に絡ませて編み込んだ高密度連続スプリング®は体圧を”面”で支えるため、背中や腰の部分的な落ち込みがなく、快適な寝姿勢を維持します。
スプリングと発泡性ウレタンフォームを一体成型したプロウォール®は、マットレスの端部分を強化しています。マットレスの端まで幅広くゆったりと寝ることができ、ベッドからの立ち上がりもしやすい仕様です。2台つなげてお使いいただく際にも境が気になりにくく、ご家族でのご使用もおすすめです。
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723,800円(税込)~
オーバートップ部分:高密度連続スプリング®
ベース部分:高密度連続スプリング®マイクロダブルデッキ
どちらもプロ・ウォール®仕様
※掲載商品の価格、仕様、色などは、予告なく変更または販売中止となる場合がございます。
「ラピスラズリ2」(Sealy / シーリー)
シーリー独自のコイルと充実した詰め物で身体をやさしく支え、柔らかすぎない寝心地が魅力のマットレス「ラピスラズリ2」。
クッション層にも薄型のポケットコイルを入れることで、細かな荷重の変化にも対応し、フィット感を高めています。最適な力で寝姿勢を支え、上質な睡眠をサポートします。
身体の部位別に5つのゾーンに区切り、それぞれに最適な素材を組み合わせる構造です。身体の凹凸によって負荷の掛かり方は異なるため、その負荷を緩和し寝返りを減らす効果があります。
特に荷重のかかる中央部には高弾性のジェルラテックス素材を配し、サポート力を強化しています。
※掲載商品の価格、仕様、色などは、予告なく変更または販売中止となる場合がございます。
マットレスの次はベッドフレームの選び方について
ベッドフレームを選ぶときは、まずベッドフレームのタイプを決めることが大切です。
ベッドフレームには、大きく分けて3つのタイプがあります。
ボトムクッションタイプ
内部にスプリングを使用したダブルクッション。
マットレスをスプリングで支えるため、マットレス自体のクッション性があがり、サポート性がアップ。マットレスの耐久性もあがります。
ウッドスプリングタイプ
木製のバネを使用したフレーム。
ダブルクッション同様にマットレス自体のクッション性を上げながら、すっきりとしたデザインが可能です。
シングルクッションタイプ
スノコや板の上にマットレスを置くタイプのフレーム。ベッドの一般的な仕様です。
高級ベッドフレームを大分析
「ニューヨーク 552」(Serta / サータ)
いまや世界27カ国、60社近いライセンス契約を結んでいるベッドブランド サータ社のベッドフレームです。一般家庭はもちろんのこと、一流ホテルをはじめ数多くのホテルに採用されている有数のメーカーです。
このベッドフレームのヘッドボード表部分は本革を使用し、重厚感のあるデザインが印象的です。ヘッドボードの高さはお好みやマットレスの厚みに合わせて2種類からお選びいただけます。
※掲載商品の価格、仕様、色などは、予告なく変更または販売中止となる場合がございます。
「 モアレス MLBD-WN」(MASTERWAL / マスターウォール)
「100年後のアンティーク家具へ」をコンセプトに掲げるファニチャーブランド マスターウォール社によるウォールナット材の美しさが際立つベッドフレームです。
“Less is More”(=より少ないことは豊かなこと)から名づけられたモアレスシリーズのベッドフレームです。空間が広く感じられるロータイプのステージベッドです。 マットレス脇のステージが空間にゆとりをもたらします。
緩やかに傾斜したヘッドボードは、テレビ視聴や読書の背もたれとしても十分に機能します。上質なやすらぎの時間をご堪能できます。
※掲載商品の価格、仕様、色などは、予告なく変更または販売中止となる場合がございます。
「IQ モンテカルロ」(FranceBed / フランスベッド)
スウェードタッチのファブリックと特徴的なステンレスレッグがシャープなデザインの電動ベッドフレームです。脚高があり、すっきりとモダンな印象です。本格的なリクライニング機能付きでお好みの角度で、ゆったりとお寛ぎいただけます。
薄型電動ユニットを採用。背上げ、脚上げの連動・独立可能な2モーターのリクライニング機能付きです。電動ユニットは折り畳むことができるため、搬入も安心です。
※掲載商品の価格、仕様、色などは、予告なく変更または販売中止となる場合がございます。
高級ベッドを生み出す有名マットレスブランド
近年多くのマットレスメーカーが登場しているため、どれを選んだらいいか分からずお悩みの方も多いかと思います。大塚家具おすすめの、高級ベッドに相応しい主要なマットレスのブランドをご紹介いたします。
シモンズ
公式ホームページ:
https://www.simmons.co.jp/
世界で初めて「ポケットコイル」の商業化に成功し、世界のべッドメーカーとして揺るぎない地位を確立した「シモンズ」。
ポケットコイルはたくさんのコイルで身体の凹凸をきめ細やかにサポートし、優れた体圧分散を生み出します。また二人で寝ても、コイルが独立しているため、隣の人の寝返りの振動が伝わりません。
時代の最先端をいく睡眠科学を商品の研究開発に取り入れ、科学的に解き明かしながらよりすぐれたベッド作りを進めています。
シーリー
公式ホームページ:
https://sealy-jp.com/
1881年にアメリカのテキサス州で誕生した心地よい眠りを科学的視点から研究したマットレスブランド「シーリー」。
業界に先駆けて整形外科医に協力を仰ぎ、眠りを研究し誕生した「ポスチャーテックコイル」を使用したマットレスが特徴です。
今日では世界30カ国以上で愛用されるグローバルブランドに成長し、つねに最先端の心地よい眠りを追い求めて進化しています。
サータ
公式ホームページ:
https://www.serta-japan.jp/
シモンズ、シーリーと並ぶアメリカ3大ベッドメーカーのひとつ「サータ」。サータ社の歴史は1931年、より快適な眠りと、健康の追求というコンセプトとともに始まりました。
マットレスに必要な硬さと、人体に感じるソフト感といった相反する2つの要素をたくみにまとめあげた“ソフトタッチの硬いマットレス”を作り出し、いまやサータ社はアメリカ、イギリス、フランスや日本等、世界27カ国にて60社近いライセンス契約を結んでいます。
そして、サータ社がこだわり続けるマットレスは、一般家庭はもちろん、一流ホテルをはじめ数多くのホテルに採用されています。この実績は、寝心地の良さと製品の優秀さを物語っています。
フランスベッド
公式ホームページ:
https://www.francebed.co.jp/
創意と工夫をもって日本人に最適なベッドを生み出し、独自の研究機関や厳格な社内基準により高品質と快適な寝心地を実現した「フランスベッド」。
1本の鋼線を緻密に編み上げる高度な製法により、体圧を面全体で受け止める「高密度連続スプリングマットレス」は、部分的な落ち込みがなく、通気性、耐久性に優れているのが特徴です。
過去3度にわたり英国王室御用達の栄誉を授かった「スランバーランド」ブランドとも提携し、世界有数のホテルにも採用されているマットレスも取り扱っております。
スランバーランド
1919年、英国創業のスランバーランドは王室御用達の称号を授かった信頼のベッドブランドです。スランバーランドのマットレスは、イギリス生まれの技術を進化させ日本国内一貫生産をしています。
日本のJIS規格よりもさらに細やかな、独自の「FES規格」により厳格な品質基準を遵守。
建築基準法が定める規定「エフ・フォースター」を導入し、フレームはホルムアルデヒド軽減の最高基準をクリアし、安心・安全な製品づくりに徹底的に配慮しています。
※一部商品を除きます。
レガリア
100年以上にわたり最高の眠りを追求してきた米国・キングスダウン社と共同開発した究極の眠りを約束するプレミアムマットレスブランド「レガリア」。
「レガリア」を製造している米国のキングスダウン社は“Sleep to Live 生きるために寝る”という理念のもと1904年の創業以来、“理想の眠り”を追求し続けています。
長い年月を経て培われた独自のノウハウの蓄積により、高級マットレスメーカーとしての地位を確立しています。その実績は世界でも高く評価され、全米家具業界において最も名誉である、「アワード オブ エクセレンス」をマットレスメーカーとして初めて受賞しています。
パラマウントベッド
公式ホームページ:
https://www.paramount.co.jp/
1947年、病院用ベッドの専業メーカーとして創業した「パラマウントベッド」。
医療・介護用ベッドなどの製造・販売に加え、さまざまな製品・サービスを開発している日本のベッドメーカーです。
近年ではベッドに角度をつけることで睡眠改善をサポートする「Active Sleep(アクティブスリープ)」ブランド展開しているほか、海外展開についても積極的に取り組んでいます。
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