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一生、一緒に過ごしたい。だから自分らしい家具選びを
家族の成長と共に経年変化を楽しめる、本物の家具たち
E邸は吹き抜けのダイニングと奥のリビング・和室までが一体となった、広く開放的なLDKが印象的。家具や絨毯などのカラートーンが統一されているため、和洋がナチュラルに同化して、とても心地よい空間です。 ダイニングテーブルは飛騨高山の工房でつくられた天然木製。木の節が味わい深い天板はオイルコーティングされており、傷などが付いた場合も、やすりで削って修復可能。 また、優しく、温かい天然木のテーブルにしっくりなじんでいるのが、世界的に人気のあるデンマークのハンス J.ウェグナーがデザインしたYチェアです。シート部分がペーパーコード製でフィット感が高く、何度も張替えて使うことができるのも、うれしいポイントです。
使ってこそ価値がある、ダイニングチェア
「普遍的な家具を、日常生活の一部として当たり前のように使うことは、とても大事だと思います。大切なものこそ、使わないともったいない。子どもたちが椅子のシートにこぼしたジュースの染みも、かけがえのない家族の歴史のひとつ」とEさん。
汚れを気にすることなく使えるソファ
リビングにあるソファは、セミオーダーができるカバーリングタイプをチョイス。「カバーがドライクリーニングできるので、汚れを気にすることなく安心して使えるので気に入っています。中の詰め物の固さ、張地の素材や色の選択肢が多く、自由に選べたのがうれしいですね」 今後は、夏と冬でカバーを取替えて、季節に合わせたインテリアも楽しみたいそうです。
手仕事のぬくもりを伝える敷物「ギャッベ」
「ギャッベ」とは、ヤギや羊とともに遊牧生活をするイランの遊牧民カシュガイ族が、草原や砂漠に敷いて、長い間愛用してきた手織り絨毯のこと。E邸のソファの脚元やダイニングテーブルの下、キッチンや玄関にはこのギャッベが敷かれています。 「羊の毛を、天然染料で染め上げ織られた柄は、絵画のように見応えがあります。子どもたちが成長する過程で、本物の素材に触れさせることで、小さい頃から感性を磨いてあげたいという想いがあってギャッベを敷いています」 ギャッベは図面がなく、織り手のインスピレーションのみでつくられているため、ひとつとして同じものがないそう。その高いデザイン性や色合いの素晴らしさ、天然素材の手触りなどが注目されています。
「天然物なので、敷き始めの頃と比べると、色合いも手触りも少しずつ変化してきました。使い込むことで毛が寝るので、年々手入れもしやすくなっています」。羊の毛を草木染めした天然素材のギャッベは、お手入れしやすいのも特長。汚れが気になるキッチンでも気兼ねなく使うことができます。
個性を活かしたコーディネートが上質を生み出す
最後に、E邸の「こだわりの住まい」のコツをお聞きしました。 「好きな家具やテーマを、ひとつに絞ってみるといいのではないでしょうか。テーマを軸にしてインテリアを組み立てていくと、個性を生かしたコーディネートの仕方が見つかると思います」とご主人。 天然木のダイニングテーブルやハンス J.ウェグナーのYチェア。そして、ギャッベ。E邸は「本物」が放つ上質な空気感で満たされていました。
【IDC OTSUKA STAFF Eさん/Profile】 家族構成/夫(40代)、妻(40代)、長男、次男 お住まい/茨城県 お父さんやお母さんのまわりを走り回って遊ぶ、元気な双子の男の子たち。大塚家具の社員でもあるEさんです。