目次
- 1 仕事に集中できるホームオフィス環境とは?
- 1.1 生活スペースとオフィススペースが分かれている
- 1.2 生活や娯楽が視界に入らない
- 1.3 オフィスデスクは十分な大きさのものを選ぶ
- 2 ホームオフィスを作るために必要なアイテム
- 2.1 作業用のデスク
- 2.2 ワークチェア
- 2.3 収納用チェスト
- 2.4 照明
- 3 リビングダイニングにオフィススペースを作る場合
- 3.1 デスクは部屋の角に配置する
- 3.2 背の高い家具を間仕切り代わりに使うのも効果的
- 3.3 ダイニングチェアとワークチェアは分けて使う
- 3.4 ダイニングテーブルを作業スペースにする
- 3.5 リビングダイニングのワークスペースにおすすめの家具
- 4 個室にオフィススペースを作る場合
- 4.1 窓際を避けてデスクを配置する
- 4.2 レイアウトできる家具で統一感を出す
- 4.3 ワークチェアはリクライニング機能で座りやすさ重視
- 4.4 個室のワークスペースにおすすめの家具
仕事に集中できるホームオフィス環境とは?
本格的な書斎をつくる方から、家事コーナーとしても使える気軽なワークスペースを希望する方まで、ホームオフィスを構築する空間や条件は人それぞれ。
PCを日常的に使う仕事か、広い作業スペースが必要になるかなど、作業内容や使用目的はもちろんのこと、単独使用か、或いは、ご家族との共有スペースにするのかといった、使用するシーンを想定することも重要です。
快適なホームオフィス環境をつくるための、重要な3つの項目について抑えていきましょう。
生活スペースとオフィススペースが分かれている
※画像はイメージです
リビングやダイニングなど、パブリックなお部屋にホームオフィスをつくる場合は、仕事(ON)とプライベート(OFF)を上手に切り分けるためのゾーニング(シーン別にお部屋の空間を仕切ること)を考えることが不可欠です。
リビングテーブルやダイニングテーブルを、ワークデスクとして代用する場合は別ですが、専用デスクを設置するなら、ソファやダイニングテーブルとは少し離れた場所にデスクを設置するのがおすすめ。「食事をする場」「寛ぐ場」「仕事する場」をゆるやかに区切ると、気持ちの切り替えがしやすくなります。
とはいっても、ひとつのお部屋に配する家具のアイテムが増えると、圧迫感が出てしまう可能性が。そんなときは、家具のカラーリングを工夫することで、お部屋の印象がまとまりやすくなります。お部屋を構成する色の数は2~3色、多くても4色程度までに抑えるのがコツ。
無垢のリビングテーブルを使われているなら、デスクも同じ樹種から選んだり、ウレタン塗装のダイニングテーブルに合わせて、同じカラーリングのデスクを選ぶのもよいでしょう。
生活や娯楽が視界に入らない
TVや雑誌、趣味で集めているコレクション類など、集中力が途切れる原因になりやすい要素は、デスク周りから極力遠ざけたいもの。特にデスクは、趣味や娯楽物が視界に入りにくいようレイアウトするのがおすすめです。
来客の頻度が多い家や、家族の視線が気になりやすい場合は、突っ張り棒などを使ってカーテンやタペストリー類を吊るしてみるのも手。簡易的な目隠し&間仕切りとして活用できます。
しかし、仕事への集中しやすさを優先するあまり、PC機器やファイル類といった仕事関連のアイテムだけでデスク周りをまとめてしまうと、少々味気ない雰囲気に…。
そんなときは、周囲のインテリアとの繋がり感をある程度意識しつつ、視線が集中する「フォーカルポイント」となるアート類をディスプレイしたり、グリーンインテリアを配してみたり。気分転換に、お気に入りのBGMを流してみるのもよいでしょう。
オフィスデスクは十分な大きさのものを選ぶ
リビングやダイニングに設置するデスクを選ぶときに起こりがちなのが、必要以上に小さめのサイズを選んでしまうこと。お部屋を狭く見せたくないという考え方もひとつありますが、仕事や作業の効率性が落ちないよう、最低限の大きさを確保することが大切です。
お部屋の間取りやレイアウトの関係で、どうしても希望通りのデスクサイズを選べないときは、可変式のユニットシェルフや、キャスター付きワゴンなどを組み合わせるという方法も。必要に応じて、第二の作業スペースとして活用することができます。
デスクサイズの選び方については後程ご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
ホームオフィスを作るために必要なアイテム
作業用のデスク
ホームオフィスに欠かせない作業用デスク。特に、PCを使ってのデスクワークが中心となる方の場合、PC本体はもちろんのこと、キーボード、マウス、書類など、作業に必要なものを一度に配置できる広さを確保することが重要です。
一般的なオフィスデスクの高さは65~70㎝が目安。高さ調整が可能なタイプなら、60~72㎝の範囲で調節できるものだと使い勝手が良くなります。アイテムの中には、着座&立った状態での作業ができる昇降式のスタンディングデスクもあるので、座りっぱなしによる腰痛などが心配なら、検討してみるのもよいでしょう。
合わせて、デスク奥行のサイズもきちんとチェックを。PCのモニター画面との距離は、できれば50~60㎝程度、最低でも40㎝以上の距離を取るのが目安です。薄型の液晶ディスプレイなら、デスクの奥行が50~60㎝ほどあれば、モニターと適度に距離を取ることができるでしょう。
一方、デスクトップ型PCの場合は、本体とキーボード用のスペースがさらに必要。デスクの奥行は、PC本体の奥行+30㎝程度のスペースは確保しておくのがおすすめです。
もし、デスク幅で迷ったら、PCのサイズをヒントに。一般的な13.3インチのノートPC(幅30㎝×奥行21㎝程度)は、A4用紙よりわずかに大きいサイズ。筆記用具や資料類を置くスペースとして左右に約15㎝、肘をのせるスペースとして約20㎝程度設けることを考えると、デスク幅は60㎝以上あると安心です。
下記に、一般的なデスクサイズの目安を挙げましたので、デスクを選ぶ際の参考にしてください。
【デスクサイズの目安】
・ノートPC デスク幅60㎝以上×奥行40㎝以上
・デスクトップPC デスク幅95㎝以上×奥行50㎝以上
ワークチェア
長く愛用できるよう、自分の身体にフィットする仕様を選びたいワークチェア。特に、長時間の作業が多い方でしたら、人間工学の観点から開発された、高機能なワークチェアがおすすめです。
PC作業を想定した場合、座面高さを37~43㎝の範囲で調節できるものがベター。腰部をサポートする「ランバーサポート」や「リクライニング機能」、「アーム可動域」の広いものなど、メーカーによってさまざまな機能がラインナップされています。
逆に、デスクがコンパクトなサイズだったり、作業時間が短かったりするのなら、お部屋に圧迫感を与えにくいシンプルな形状から選ぶのもよいでしょう。
気になるワークチェアが見つかったら、ショールームなどに足を運び、座り心地を確認してから購入しましょう。ワークチェアの機能や仕様によっては、体型や作業目的などと合わせにくいタイプもあります。可能であれば、デスクとのサイズバランスもチェックしておきましょう。
収納用チェスト
収納用チェストは、書類や資料類をまとめたり、お部屋の間仕切りとして一役かってくれたりと、フレキシブルに活用することができるアイテム。
収納力を求めるならハイチェスト、プリンタや資料類をのせるスペースとして使うならローチェストと、使用目的から選ぶのも良いでしょう。デスク脇に頻繁に移動させるなら、キャスター付き仕様、レイアウト変更のしやすさから選ぶのなら、分割して使える可変式もおすすめです。
デスクと組み合わせてシリーズ展開したユニット家具なら、カラーリングやデザインを揃えることができるので統一感UP。雑然となりやすいデスク周りを「見せるインテリア」としてオシャレに演出することができます。
照明
照明も、ホームオフィスに欠かせない重要アイテム。デスクライトには大きく2種類の設置方法があるので、お手持ちのデスクにどのタイプが合うのかを検討することが必要です。
最も一般的なのは、卓上型の「スタンド式」。仕事や作業によってワークスペースを変えるなら、このタイプが移動させやすいでしょう。一方、デスクにしっかりと固定して使いたい方なら「クランプ式」を。机上のスペースを広く確保しやすく、片手で気兼ねなく光の向きを変えることができます。
デスクライトだけでは照度が不足してしまいそうなら、床置きのフロアライトや、デスク天板などに挟んで使えるクリップライトなども。
いずれの照明とも、調光・調色機能付きで、アームの可動域が広く、光の角度や向きを変えやすい仕様が理想。デスクワーク時は集中しやすい「昼白色」や「昼光色」でデスク周りを照らし、リラックス時は「電球色」の光源に変えて、お部屋を雰囲気よくライトアップ。シーンによってお部屋の雰囲気を自由に変えることができます。
リビングダイニングにオフィススペースを作る場合
デスクは部屋の角に配置する
お部屋の間取りにもよりますが、リビングにデスクを設置する場合、極力お部屋のコーナーなどに壁付けするのがおすすめ。
それにより、お部屋を移動する際の動線を確保しやすくなるほか、椅子を引いて腰掛けるスペースに余裕を持てたりするなどのメリットがあります。
ちなみに、人がデスク脇を移動するのに必要な寸法は、約60㎝。頻繁に人が行き来し、すれ違うスペースなら110~120㎝程度の余裕をとったほうがよいでしょう。
意外に忘れがちなのは、椅子を引いて腰掛けるスペースの確保。デスクと椅子背面までの距離は75㎝程度は必要です。着座した際、背面側が通路となっているのなら、その分のスペースをしっかり確保しましょう。
背の高い家具を間仕切り代わりに使うのも効果的
リビングやダイニングにホームオフィスを構築するなら、「仕事や作業のスペース」と「プライベートスペース」を、適度に区別できるレイアウトがおすすめ。
高さのあるハイチェストでも、オープン型なら適度な抜け感があるので、それほど圧迫感を与えることはありません。他に、背面仕上げが施されたチェストやシェルフなどを置くのもアリ。適度に家族の気配を感じることができる、半個室風の空間をつくることができます。
ダイニングチェアとワークチェアは分けて使う
自宅でデスクワークをする機会が少ない方であれば、一般的なチェアをワークチェアとして利用される場合もあるでしょう。一般的なチェアはワークチェアのように長時間座ることを想定していないため、身体への負担が大きく腰痛や肩こりなどの症状に悩まされる可能性があります。
例えば、ダイニングチェアは、あくまでも食事をすることを想定してつくられたもの。キャスターはもちろん、背あたりの良いホールド感や、座面の適度な沈み込みなどを期待することはできません。できれば、食事用と仕事用のチェアは分けて使うのがおすすめです。
仕事専用のワークチェアを、いつもダイニング近くに配するなら、コンパクトなサイズ感と、アームやヘッドレストなどが付かないシンプルなデザインから選ぶと、悪目立ちしにくくなります。
他にも、張地色を選べるワークチェアなら、ブラウン系などのアースカラーから選んだり、フレームカラーを壁面と同じ白色やアイボリー系で揃えたりするのもグッド。デスクやワークチェアの存在感が程よく軽減され、お部屋に馴染みやすくなります。
ダイニングテーブルを作業スペースにする
お部屋の広さに余裕がなく、作業用デスクやワークチェアを新たに設置するのが難しい場合は、ダイニングテーブルやキッチンカウンターなどを、デスク代わりにするのもよいでしょう。
その場合は、あらかじめダイニングテーブル天板の素材チェックが必要。ガラス仕様や、柔らかい針葉樹系の無垢板を使った天板の場合、ノートPCやデスクライトなどを設置する際に、天板に傷をつけてしまう可能性があります。心配な方は、PCの下にテーブルランナーやクロスを敷くなどして、天板を保護することを忘れずに。
リビングダイニングのワークスペースにおすすめの家具
お部屋の圧迫感を軽減するミニマルデザインのデスク
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55,000円(税込)
直線を基調としたシンプルなフォルムながら、アルダー材のナチュラルな素材感に心癒されるデスクです。チェアの立ち・座りがラクなT字脚のデザイン。引出しは奥のものまでしっかり見渡せるフルオープン3段レール仕様です。天板のUFOオイル(UVフィニッシュオイル)塗装はUV(紫外線)による硬化を施すことで、木の自然な風合いと強度を両立しています。
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hotta woody(堀田木工所)デスク「Skip スキップ3554」
51,700円(税込)
おしゃれでコンパクト。いつもそばに置いておきたいシンプルで愛らしいデザインが人気のデスクです。引出し裏に2口コンセント付き。アルダー材のあたたかみのある質感が印象的です。UFOオイル(UVフィニッシュオイル)塗装はUV(紫外線)による硬化を施すことで、木の自然な風合いと強度を両立しています。
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小島工芸 デスク「JD 100x60」幅100x奥行60cm 全4色
72,600円(税込)
組合せによってさまざまなレイアウトが可能な「JD」シリーズ。収納と省スペースを考えた機能的なデスクシリーズです。小島工芸による安心の国産製品です。
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小島工芸 デスク「Com-1 C1D-100」幅100cm ウッディウェンジ色
48,400円(税込)
用途に合わせてアイテムを組み合わせることでお部屋のスペースを無駄にせず、収納力を増やすことが出来るデスクシリーズです。奥行き45cmとコンパクトなサイズ感で、限られたスペースを圧迫感なく有効活用できます。デスクには引き出しとスライド式天板が付いており、キーボードや文房具を置くのに便利です。デスク背板には1500W容量のアース付き5個口コンセントと、配線を整理できるコードだまり付き。
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小島工芸 デスク「JD 100x50」幅100x奥行50cm 全4色
58,300円(税込)
組合せによってさまざまなレイアウトが可能な「JD」シリーズ。収納と省スペースを考えた機能的なデスクシリーズです。小島工芸による安心の国産製品です。
個室にオフィススペースを作る場合
窓際を避けてデスクを配置する
リビングやダイニングに比べて、デスクサイズやレイアウトの自由度が高まるのが、個室タイプのオフィススペース。
書斎など、ワークスペース専用の個室なら、ある程度自由なレイアウトが可能ですが、ベッドやソファ類も配されたプライベートルームの場合は、「寛ぐ場」と「仕事・作業する場」を適度に区切ることを意識しましょう。
特に気を付けたいのは、移動動線の確保。例えば、出入りする機会が多い掃き出し窓があるお部屋なら、扉から掃き出し窓までスムーズに移動できるよう、動線をしっかり確保しながらデスクを設置する必要があります。
一方、腰高窓であっても、窓際近くにデスクを置く場合は、採光条件に配慮したレイアウトを。お部屋の方角や窓まわりの性能にもよりますが、外気温の影響を受けやすいほか、時間帯によっては直射日光などの眩しさの影響で、PCのモニターが見えにくくなることも。
仕事や作業の効率性を妨げないよう、年間を通して室温が安定しやすく、一定の照度(明るさ)が確保できるスペースに設置するのがおすすめです。
レイアウトできる家具で統一感を出す
一般的に、デスクを設置する際の主要レイアウトは、「壁付け型」「アイランド型」「コーナー型」の3種類。
「壁付け型」は、主にデスクの長辺側を壁に付け、壁側を向いて座るレイアウト。他に、デスクの短辺側を壁に付ける手法は、お部屋全体を見渡しやすいのがメリットです。
ある程度の広さがあるお部屋なら、デスクをお部屋中心付近に設置する「アイランド型」もおすすめ。このレイアウトの場合は、出入口からデスクに着座するまでスムーズに行き来できるよう、移動動線を確保する必要があります。
最後の「コーナー型」は、デスクをお部屋の2面の壁(コーナー)に向けて設置するスタイル。スクエア型や変形型などがあり、お部屋の柱型やニッチスペースなどに合わせてレイアウトすることもできます。
いずれのレイアウトとも、高さや奥行きなどのサイズが統一されたデスクシリーズや、可変式のユニット家具を活用すると、縦方向にも横方向にも作業スペースが広がるのでおすすめ。
デスクやシェルフ類を分割して使ったり、1つの家具で2通りの使い方ができたりすると、一つのレイアウトに限定されることなく、快適なワークスペースを実現できます。
もちろん、カラーリングやデザインも揃っているので、お部屋に統一感が生まれ、よりおしゃれな空間に仕上げることができます。
ワークチェアはリクライニング機能で座りやすさ重視
プライベートなオフィス空間こそ、こだわり抜いたワークチェアを選びたいところ。特に、長時間の作業が多い方なら、休息時に背もたれを倒せるリクライニング機能や、後ろに傾くロッキング機能付きの多機能チェアがおすすめです。
なかでも、人間工学の観点から開発されたエルゴノミクスチェアは、座る人の体重によってリクライニングを適切な硬さに変えたり、背もたれや座面が別々に動いたりするなど、より深くリラックスしやすいような機能が充実。
PC作業や書き物など、前のめりの姿勢で作業する機会が多い方なら、一般的な直立・後傾姿勢に加えて、前傾姿勢にも対応しているチェアから選ぶのが良いでしょう。座面を前傾させても前すべりしづらく、しっかりと骨盤をサポートしてくれるので、身体への負担を軽減してくれる効果があります。
個室のワークスペースにおすすめの家具
デザイン性にこだわったワークチェア
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290,400円(税込)
ハーマンミラーを代表するアーロンチェア。その一部に海洋プラスチックを原材料に利用する新しい取り組みで生まれたアーロンチェアオニキスウルトラマット。海洋プラスチックを1.13kg、ペットボトル換算で約114本分使用しています。
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259,600円(税込)
長時間のデスクワークのために設計された初めてのワークチェア。エンボディチェアは、単に人間工学に基づいたチェアというだけにとどまらず、ユーザーの集中力を保ち、健康に良い姿勢をサポートし、血流を促し、創造性を高めてくれます。
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110,000円(税込)
ハーマンミラー社のセイルチェア。身体を快適にサポートする独創的なワークチェアです。優れたデザインでオフィスだけでなくテレワークにもおすすめです。スタイリッシュなブラックのベースカラーです。IDC大塚家具公式通販サイト。
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