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吟味した珠玉の家具たちと過ごす、 上質な時間
さまざまな刺激で感性を磨くデンマークの旅
H邸に一歩足を踏み入れると、部屋全体に流れるゆったりとした空気に全身を包まれます。配置された家具はどれも素敵で、とても洗練されています。 もともと北欧の家具がお好きなご夫妻は、デンマークへ何度も旅行をしながら、家具だけでなく、街の様子、店舗の設計やデコレーション、人々の住まい方など、さまざまな刺激を取入れて、自分たちの感性を磨かれているそうです。
お気に入りの家具を、一つひとつ暮らしの中へ
「デンマークでお気に入りのものを見つけると、『家に来るかい?』と話しかけて、一つひとつ集めてきました。日々の暮らしは、どんな風に生きていきたいか、自分たちは何が好きで、何にこだわりたいかを、しっかり確認することが大切だと思います」
気分によって使い分ける自分の居場所
広々としたリビングにはたくさんの椅子が並び、あちこちに『光だまり』がつくられています。 「三人掛けソファでのんびり寝転んだり、二人掛けソファでは夫婦でくつろいだり、アームチェアでは静かに音楽を聴いたりと、それぞれの場所で、違った過ごし方ができるように配慮しています。手触りのよい革の風合いや、曲線が絶妙なひじ掛けの具合など、夫婦で吟味を重ねた家具ばかりなので、どの場所も気に入っています」
種類の違う家具も統一感を持たせる工夫を
種類の違う家具を置くコツは、素材を色味の近いもので統一したり、レイアウトするアイテムの高さを揃えること。例えば、隣にあるフロアスタンドと絵画の高さなど、近くにあるものでまとまりを持たせると、統一感が生まれます。
2人で過ごす時間を刻む、オーダーメイドの扉
チーク材とローズウッド材でまとめた家具と比べ、やや雰囲気が異なるのがオーダーメイドで付け替えた扉。 「扉は、白木に真鍮の取手を選び、部屋の広がりを演出するためにガラスを入れました。白木や真鍮の経年変化を楽しんでいます。家具はヴィンテージが好きなのですが、この扉は、僕たちの時間の重なりを刻んでくれればと思っています」
家具の使い方や置く場所も住まい手が自由に選択
リビング、キッチン、寝室、ゲストルームの他に、スタディルーム(書斎)があるのが、H邸の特長の一つ。スタディルームには、ライブラリーコーナーがあり、多くの洋書やインテリア書籍が並んでいます。座り心地のよいソファに腰掛けながら、次に買いたい家具を選んだり、デンマークの情報を仕入れたり、世界中の家具作家に関することを学んでいるそうです。 「スタディルームに置いたテーブルは、本当はダイニングテーブルなのですが、天板が美しいので書斎に使っています。ダイニングには、使い込むほどよさが出て、気兼ねなく楽しめるチークの古材を使用したテーブルを選びました。どの家具をどこで使うかも、住まい手が自由に選んでいいと思います」
想いが詰まった家具に囲まれて、丁寧な暮らしを
まるで海外のアパートメントのように、どこを見ても絵になるH邸。住まいづくりのコツは、家具への深い愛情、そしてこだわりの暮らし方にあるのでしょう。 「家具は、一気に揃えるのではなく、購入するまでのプロセスを楽しみながら、満足いくものをじっくり買足したいと思っています。使い込むほどに味わいが増す、たくさんの家具に囲まれて暮らしたいですね」 家具やインテリアを一つひとつ、吟味して選んでいく。それこそが、丁寧に暮らすための大切な要素となるのでしょう。
【IDC OTSUKA STAFF Hさん/Profile】 家族構成/夫、妻 お住まい/福岡県
ご夫婦の趣味は、家具をはじめ食器や小物など、お気に入りを探したり選んだりすること。デンマークへの旅行は、かけがえのない思い出ばかりとか。お二人のセンスのよさが、あちこちに息づくお住まいです。