目次
- 1 夏に重要なのは、“体温調節ができる”機能
- 1.1 夏の睡眠に関して、お客様からどのような悩みが多いですか?
- 1.2 そんなときは、どのようなアドバイスをしていますか?
- 1.3 夏用の寝具の特徴とは?
- 2 簡単に「涼」を得られる涼感寝具
- 2.1 ズバリ、夏におすすめの快適寝具を教えてください。
- 2.2 夏は特に替えて欲しい、「暑くて寝苦しい」となりがちな寝具は何ですか?
- 3 意外! 夏こそ羽毛の肌掛け布団を
- 3.1 ピローシートなら、涼感寝具を初めて試したいと思っている初心者にもおすすめですね。枕のほかに、「暑くて寝苦しい」となりがちな寝具は?
- 3.2 夏に羽毛布団は暖かすぎて使えないと思っていました!
- 3.3 そのほか、アイテム別のアドバイスはありますか?
- 3.4 シーツ同様に、身体全体が触れるベッドパッドは?
- 4 体調不良になりやすい夏こそ、寝具で健康を整えて
- 4.1 寝具を夏用に替えたら、快眠はバッチリですね!
- 4.2 最後に、暑い夏の夜を乗り切るためのメッセージをお願いします。
ジメジメして寝苦しい夏。暑くて夜中に目覚めてしまったり、朝起きたら首元が汗でビッショリだったりしたことはありませんか? 快適な眠りと目覚めを約束する、夏に選びたい寝具を、大塚家具のスリープアドバイザー山本一祐希がご紹介します。
夏に重要なのは、“体温調節ができる”機能
夏の睡眠に関して、お客様からどのような悩みが多いですか?
やはり、「暑くて寝苦しい」というのが圧倒的です。クーラーを活用している方からは、「夜中に寒くて目が覚めてしまう」という声もあります。
そんなときは、どのようなアドバイスをしていますか?
「暑くて寝苦しい」という方は、年中同じ布団を使っている場合が多く見られます。「ぜひ、夏用の寝具に替えてみてください」と提案し、お客さまのニーズに合わせて夏用の寝具アイテムをおすすめしています。
夏用の寝具の特徴とは?
体温調節ができることが重要です。快適に眠るには、温度が33~36度で湿度50%という環境が最適と言われ、それを素材や機能で実現できる寝具が夏向き。見た目に「涼しそう」と思えることも大事ですから、ブルー、ホワイトなどの色合いが多く採用されています。
簡単に「涼」を得られる涼感寝具
ズバリ、夏におすすめの快適寝具を教えてください。
手軽なのが接触冷感の涼感寝具です。枕やマットレスに敷くパッドや、掛け布団、シーツなどいろいろ揃っているので、好みで選ぶとよいでしょう。特にキシリトール配合だとひんやり感が持続します。メッシュ仕様やジェルタイプも人気があり、見ただけでも「涼」を感じさせてくれます。
このほか、夏に適した素材として、リネンやコットン素材の寝具なら吸湿・発散性に優れ、寝苦しさを解消してくれます。吸湿性が抜群のパイル地の寝具もおすすめです。
夏は特に替えて欲しい、「暑くて寝苦しい」となりがちな寝具は何ですか?
まずは枕です。頭を狭い範囲で支えるので、そこに熱が集中してこもりやすくなってしまうのです。そば殻や合成繊維の綿が入っているタイプは熱を発散しにくく、夏には不向き。起きたとき、首元に汗がビッショリといった状態になりがちです。
枕は涼感パッドやジェルタイプを使用すれば、首元の温度を調節して快適に寝ることができるでしょう。
意外! 夏こそ羽毛の肌掛け布団を
ピローシートなら、涼感寝具を初めて試したいと思っている初心者にもおすすめですね。枕のほかに、「暑くて寝苦しい」となりがちな寝具は?
掛け布団です。夏はタオルケットを1枚おなかにかけて寝るといった方が少なくありません。しかし、汗は吸収しますが発散性に乏しいため、重さが出て多少身体を圧迫してしまう上、ベタベタした感じがいつまでも残りやすくなります。
夏なら、羽毛の肌掛け布団が最近注目されています。とことん軽いのはもちろん、吸湿・発散性は抜群で、温度と湿度調節もしてくれるので寝苦しさをしっかり解消してくれます。1枚フワッとかけるだけで雲に包まれたような感覚を味わうことができ、よりよい寝心地を保証してくれますよ。
夏に羽毛布団は暖かすぎて使えないと思っていました!
そうおっしゃる方は多いのですが、羽毛の肌掛け布団こそ、最も夏に適した寝具なのです。素材にこだわった羽毛の肌掛け布団は、クーラーの使用があるなしに関係なく、寝室環境に応じた体温調節をして、寝床内環境を33~36度、湿度50%に保ってくれます。
そのほか、アイテム別のアドバイスはありますか?
シーツは、リネンやガーゼの素材を選ぶとよいでしょう。肌触りが優しく、汗をよく吸い取って発散します。洗濯しても乾きやすくてメンテナンスしやすいこともポイントです。
シーツ同様に、身体全体が触れるベッドパッドは?
ウールの素材が夏にぴったりです。「ウールだと、逆に暖かくなってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、実は、表面温度を17~18度に保つ夏の実力アイテム。ウールは綿の数倍の発散力があり、熱がこもりにくいんです。
体調不良になりやすい夏こそ、寝具で健康を整えて
寝具を夏用に替えたら、快眠はバッチリですね!
ただし、寝るときのスタイルにも注意してください。裸同然の方や、Tシャツに短パンといった服装で寝る方もいるでしょう。汗を上手に吸収・発散できず体温調節がしにくくなり、余計暑さを感じることになります。
汗やムレから身体を守り、清潔を保つためにもきちんとパジャマを着るようにしてください。パジャマに着替えることで眠りのスイッチが入り、心と身体が睡眠モードになるメリットもあります。
最後に、暑い夏の夜を乗り切るためのメッセージをお願いします。
9月ごろまでは、夏バテや夏風邪など、体調を崩しやすい時期です。健康を保つのに一番重要なのは、睡眠の状態をよくして心と身体を十分に休めること。そのためには、季節に合った寝具に切り替えることが重要になります。毎日、快適な眠りにつくための手段として、ぜひ寝具の見直しをしてみてください。
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