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夏の夜、掛け布団には何を使っていますか? タオルケット派の方も多いと思いますが、実は、夏の眠りを快適にするために、さらにおすすめの掛け布団があるそうです。さて、それは? 眠りの専門家『スリープアドバイザー』がアドバイスします。
寝苦しい夏に、羽毛の掛け布団!?
夏におすすめの掛け布団は?
夏の睡眠で皆さんがお悩みになっているのは、寝室の温度と湿気をどうやって下げ、どう寝苦しい夜を乗り切るかだと思います。ひんやりとした冷感アイテムや敷きパッド、タオルケットなどをお探しのお客さまも多くいらっしゃいますね。
ただ、夏の掛け布団には、タオルケットの上をいく、さらにおすすめのものがあるんです。それは、羽毛の掛け布団。暑苦しい夏に、羽毛は不向きと誤解されがちなのですが、実は夏にこそ試していただきたいアイテムです。
卵を羽化させる温度で、人の眠りも快適に!?
夏に羽毛の掛け布団がおすすめの理由は?
私たちが、快適に眠ることができる寝床内温度(布団と自分との間の温度)は、季節を問わず33℃と言われているんですね。例えば、小さな子どもが外で走り回った後、涼しい部屋や車の中に入ったらパタンと眠ってしまうことがあると思います。このとき、身体周辺の温度は約33℃になっているそうです。
最近は、エアコンなどで寝室の温度を調整している方が多いと思います。タオルケットをお使いだと、眠りはじめはよいのですが、その後33℃より下がってしまいがち。温度が下がりすぎると、内臓が冷えて身体にもよくないと言われています。結果、夏風邪をひいてしまったり、体調を崩されたりすることも。
気密性が高いお部屋で、エアコンなどで温度をコントロールされる場合は、羽毛の掛け布団をお使いになるのをおすすめしています。
例えば、卵を温めるマザーグース(お母さんガチョウ)の胸毛を使ったポーランド産の高品質な掛け布団は、卵を羽化させるための高い保温力で、人が眠るときの快適な33℃の寝床内温度を保ってくれるんです。
マザーグースの胸毛を使用したドイツ製の羽毛布団『ダウナ』は、大塚家具のベストセラー。
夏の羽毛布団は、外側の生地の通気性が大事!
上手に夏の羽毛布団を選ぶには?
ただ、どんな羽毛布団でも、夏に最適というわけではありません。羽毛自体は、熱や水分を発散する力が強いのですが、側生地(羽毛を包んでいる生地)で蓋をしてしまっているものが多く存在します。夏にお使いになるなら、側生地の通気性のよい羽毛布団を選んでいただくのがポイントですね。
通気性のよい羽毛布団は、折りたたんでくるくるっと丸めてみると空気の抜けが早いので、すぐにわかると思います。ただ、側生地の縦糸と横糸の目が大きい場合は、通気性はよくても羽毛の吹き出しが多いこともあるので要注意。側生地の目が細かく、吹き出しを抑えながら通気性もキープできる羽毛布団がベストですね。
大塚家具では、ドイツ製の『ダウナ』や日本製の『ティエドール』が人気です。どちらも側生地の目が細かく、通気性も抜群。ふんわりとやわらかいので、寝返りをうってもズレにくいメリットもあります。ダニが入りにくいという点もおすすめです。
中の羽毛の充填量は、お好みや寝室の空調の仕方によって選べるようになっています。例えば、エアコンなどで温度管理がしっかりとされている寝室であれば、充填量は中間の600gを。寝る前にエアコンを切ったり、短時間のタイマーを設定したりする場合には、薄手の肌かけタイプを。暑い場合は、手のひらと足のひらを出し、お腹の部分だけ掛けていただくとよいですね。
あとは、掛け布団カバー(コンフォーターケース)も、通気性のよいものを選ぶことが大事。通気性が抜群によく、肌触りのよいガーゼやリネン(麻)のカバーがおすすめです。
夏におすすめのガーゼ素材のカバーは、見た目に涼しいグレーなどの寒色系を。
「それでもタオルケット派」という方には、こちら。
タオルケットのおすすめは?
例えば、エアコンを使用しない方など、羽毛布団はどうしても暑いという場合には、肌ざわりのよいタオルケットがおすすめです。湿気の発散効果も優れていて、サラリとした気持ちのよい肌ざわりが好評です。
凹凸のあるワッフルケットタイプのものも、空気の循環がしやすいのでいいですね。ただ、綿は吸水効果が高いものの、発散の効果が低いので、まめに洗濯をしていただくのがおすすめです。お好みにあった掛け布団でしっかりと質のよい睡眠をとって、ぜひ、暑い夏を元気に過ごしてください。
暑い夏は、眠る前に冷たい飲みものをとる方が多いのですが、一度内臓をあたためてあげた方が、入眠しやすくなると言われています。就寝の30分くらい前に、あたたかい飲み物を飲む習慣も試してみてはいかがでしょう。
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