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ミヒャエル・トーネット 1796~1871年 ドイツ
ドイツとオーストリアで活躍したデザイナーで、曲げ木家具の生みの親といわれています。
家具の構造を簡略化し、家具を量産する近代システムの礎を築きました。代表作はカフェチェアの愛称で親しまれている「No.14」(1958年)。今なお世界中で愛されています。
アーツ&クラフツ運動 1870~1910年 イギリス
ウィリアム・モリスが立ち上げた運動。
産業革命による技術の機械化・量産化にともなう品質の著しい低下を批判し、クラフトマンシップにのっとった工芸本来の良さを維持するべきと訴えました。一方で過剰な装飾を排除し、簡素で合理的なデザインを追求しました。
アール・ヌーボー 19世紀末~1920年代 フランス
「新しい芸術」を意味するアール・ヌーボー運動は自然主義を取り入れた曲線デザインが特徴。
スペイン、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各国で花開き、自由な装飾性を持つ家具が多く生まれ ました。
ドイツ工作連盟 1907~1933年 ドイツ
インダストリアルデザインに大きな足跡を残し、近代デザインの成立に欠かせない役割を果たしました。
代表的な建築家、ブルーノ・タウトは「鉄のモニュメント」、「ガラスの家」などを発表。日本に関心が高く、晩年に来日し、長期にわたり滞在したことで知られます。
アール・デコ 1910~1930年 フランス
植物や花をモチーフにしたアール・ヌーボーの家具に代わり、幾何学的なデザインやパターン化された文様が流行しました。
この時代に活躍したデザイナー、アイリーン・グレイはスチールやガラスを用いてシンプルな家具をデザイ ンしました。
デ・スティル 1917~1930年 オランダ
徹底した直線の構成、赤・青・黄色の3色での表現など前衛的な抽象芸術の運動です。
バウハウスをはじめ近代ヨーロッパのデザイン運動に大きな影響を与えました。
バウハウス 1919~1933年 ドイツ
世界で初めてのデザイン教育機関。美術、建築をはじめ工芸デザイン、写真、舞台、ポスターなどを総合的に学ぶことができました。
14年間という短い活動期間でしたが、その後のデザイン業界に布石を打ちました。
モダンデザインの変遷
家具のデザインとスタイル
ヨーロッパやアメリカにおいて家具のデザインとスタイルは、時代を経て受け継がれ洗練された様式として確立してきたもので… 記事を見る