照明を単に“部屋を明るくする道具”あるいは“本を読んだり、ものを見るときに見やすく照らすもの”と思っていませんか。照明にはそれ以外にもさまざまな効果があります。この効果を知れば部屋はもっと素敵で快適な空間に変わり、日々の暮らしもより豊かになります。
役割1 ものを照らして見せる
目は光を感じてはじめて、ものの形や色を認識できます。暗いと困るところや、作業をする場所に必要な分だけ光をあてることが、賢いライティングの基本です。
役割2 心理的・生理的効果
朝の光は脳を目覚めさせ、身体を活性化させてくれます。夕暮れ時の光は気持ちを静め、安らかな眠りへと誘います。光が生体リズムをサポートし、快適な暮らしに導いてくれるのです。
役割3 空間の演出効果
照明の種類や照らし方によって、部屋の雰囲気はがらりと変わります。光と影のコントラストが、メリハリのある表情豊かな空間を演出。壁面を照らすと奥行き感が生まれ、お気に入りの場所やものに光を加えることで、華やかな印象になり視線を集めることもできます。美しい陰影が織りなすドラマチックな雰囲気を楽しむことができます。
<PICK UP> サーカディアンリズムと光
朝の光で目覚め、暗闇とともに眠る。私たちの身体には、一定の周期で睡眠と覚醒を繰り返す「サーカディアンリズム」と呼ばれる生体リズムが備わっています。脳には時計のような機能があり、ホルモン分泌や体温・血圧などもコントロールしています。1日24時間周期とは多少ズレがありますが、光を浴びることで脳の体内時計がリセットされます。光は生体リズムと太陽の周期を同調させる大切な役割を果たしているのです。
照明は「多灯使い」で快適空間を創る
照明は単に室内を明るくするための道具ではありません。空間をより豊かに演出し、暮らしをもっと楽しむための、インテリア… 記事を見る
照明器具を選ぶ前に
照明は単に室内を明るくするための道具ではありません。空間をより豊かに演出し、暮らしをもっと楽しむための、インテリア… 記事を見る