目次
タンスの価格はピンキリ!目利きのポイントをお教えします!
調湿・防虫効果などに優れた「桐材」がおすすめ
タンス・チェストでよく使われている素材が「桐材」です。桐材は日本で古くから収納の材料として使われてきました。その理由は・・・
①調湿効果 桐材は外気に敏感。湿気の多いときには水分を吸収し、乾燥したときは水分を発散させる性質を持っているため、タンスの内部を一定の湿度に保つことができます。
②防虫効果 桐材には「セサミン・パウロミン」といった成分などが含まれているため、虫を寄せ付けない効果があるといわれています。ただし、「殺菌効果」までは期待できないため、防虫剤などを併せて使用することをおすすめします。
③軽い・加工しやすい 「火事場の馬鹿力」という言葉をご存知ですか?火事のとき、ありえない力を出して重い物を持ち出すことから生まれた言葉です。実はこの「重い物」が総桐タンスだといわれています。人が持ち上げてしまうほど、桐材は軽いのです。桐タンスは古くから日本の生活に根付き、大切な物をすべて桐タンスにしまって、時には金庫のような役割を果たしていました。
写真はイメージです
熱伝導率が低く燃えにくいのも桐材の利点
このほかの理由として、「燃えにくい」ことも挙げられます。 桐材の着火点は約425℃といわれています。その上、熱伝導率が低いため、表面が焼け焦げて墨化しても、中まで火が通るのにとても時間がかかります。桐材のタンスは火事でも表面だけが焦げて中が無事だったという話もよく聞きます。驚くことに現在でも耐火金庫の内材には桐材が使われているのです。 また、桐材のほかに「楠材」もタンスに使われることがあります。 楠材は楠脳(しょうのう)の香りが特徴的で、天然の防虫効果が期待できるといわれています。
選び方のポイントは「長く使えるつくり」
良いタンスの条件は「つくり」。重要な目利きポイントです。 どれも同じ引出しのように見えますが、さまざまな違いがあります。
①引出しの箱の構造をチェック
まずは引出しを開けて構造を見てみましょう。「箱に直接取っ手を付けた引出し」と、「箱の上にさらに前板を付けた引出し」があります。この2つを比べると、後者のほうが強度があります。前者の場合、引出しを引っ張るときに前板ごと力が掛ってしまうため、どうしても箱が歪んできてしまいます。
②引出しの箱の側面をチェック
次に引出しの箱の側面を見てみましょう。箱にはさまざまな「組み方」があります。材と材をしっかりと継手でつないでいるもののほうが強度が高く、安価なタンスの中には継手がされず直付けのものもあります。
③底板をチェック
最後に引出しの底を見てみましょう。底のつくりは、上げ底と、ベタ底の2種類あります。上げ底は前板と側面に溝を切り、底板をはめ込んだ構造になっており、無垢材ではなく合板などがよく用いられ、機密性も劣ります。高級なタンスに多く見られる質の良いベタ底は前板と側面を組んだ後に底板を取り付ける構造で、引出し内部の重みを底板が支えるためとても丈夫。その上、機密性にも優れています。 さらに、良いタンスは底板を留める際、釘やタッカーではなく「木釘」を使用しています。木釘は箱で使用する桐材と一緒に収縮するため、緩みにくく、木釘を打った後でもかんな掛けをできるという利点があります。
タンスの選び方を動画でご紹介
タンスを選ぶ上でのこんな質問も
このほか、タンスを選ぶ上で「引出しはレール付きがいいの?」「桐材のタンスなら着物も収納して大丈夫?」などの質問も寄せられます。 引出しのレールについては、普段使いの衣類を入れる分には滑りの良いレール付きが便利ですが、レールがある分、機密性に欠けますので長時間収納する衣類や着物は不向きです。収納する衣類によって選ぶようにしましょう。
また、着物については、いくら桐材といっても箱のつくりによっては機密性に欠けるものもありますので、上記のポイントを参考に桐材の収納を選んでください。そうはいっても、プラスチック製の収納よりは断然、安心です。
とっておきのモノを収納する場所として、一家に一竿
タンスといってもさまざま。何を収納したいのか、どんな風に使いたいのかを良く考えて、目的に合ったタンスを選びましょう。その中でも、一家に一竿は用意したいのが桐タンス。せっかくなら、総桐タンスを金庫として使っていた時代のように、とっておきの大切なものをしまう場所として、長く使える良いモノを選びましょう。
-
329,000円(税込)
幅1060x奥行467x高さ1244mm
■材質
扉・前板、側板:オーク材突板
内部:桐材
■塗装
ラッカー塗装
■ホルムアルデヒド
合板:F☆☆☆☆
MDF:F☆☆☆☆
塗料:F☆☆☆☆
接着剤:F☆☆☆☆